ポラリティとヨーガ 〜2月チャンティングサークル〜

皆さん、ヨーガ・セラピストの玲子と申します。

突然ですが、最近夜空を見上げていますか?

先日、大学生の息子が帰宅すると「流れ星を見た!人生で初めてあんな大きな青い流れ星、見たよ!」と興奮していました。

2度目の緊急事態宣言に入って東京都心の夜の明かりも早く消えているせいか、冬で空気が澄んでいることもあって、私の住んでいる都心でも星や月が今までになくはっきりと綺麗に見えます。

さて、毎日の朝のルーティーンとしてヨーガで太陽礼拝を行うことで一日の活力得る方も多いと思います。

古代インドの時代から、太陽は私たち人間や植物、生き物すべての命を育む源として、また、私たちの体やメンタル、感情の闇を取り除くものとして人々に崇められてきました。

そして、「ポラリティ=対極」にある月の存在も大切なものとして考えられていました。

古代インドで、月は、すべての癒しを与える植物に栄養を与え、病気を治す能力を高めると信じられ、薬草(ハーブ)の王様として讃えられていました。

実は、私たちにもこの太陽と月のようなポラリティという性質を、常に持ち合わせています。

それは、私たちの持つエネルギー、ヨーガではプラーナ、東洋的な言い方をすれば、気です。

例えば、軽いエネルギーは人を活動的にしますし、逆に重いエネルギーは、怠さを感じ動きは止まってしまいます。また、そのような時に、私たちのエネルギーは、広がったり、逆に収縮したり・・・また、気持ちも明るかったり暗くなったり。

このエネルギーが、極端にどちらかに偏り過ぎるとバランスが取れずに、何かしらの不調に現れてくると考えられます。

生きている私たちにとって、エネルギーは常に高いだけでなく、低くもあり、波のように揺らいで調和しバランスをとっていくことが大切です。

現代の生理学では、このバランスを私たちの体にある自律神経が司る、交感神経、副交感神経の働きとして認識されていますが、西洋医学ができるずっと以前の古代のインドでは、目に見えない体の中をエネルギー、プラーナが流れるスピリチュアルな存在として考えていました。

その象徴としても、太陽と月は私たちの中にも存在していると考えられていたのです。

本来ヨーガは、物質としての体に働きかけるというのではなく、私たちのエネルギー、プラーナに働きかけていくものなのです。

なので、ポーズをとるアーサナだけではなく、呼吸をより大切に考え、ムドラ、バンダはよりプラーナをコントロールすることに使いますし、マントラもそのサンスクリット語の音の響きがダイレクトに伝わることでプラーナを良い方向に変換していきます。

気忙しくアーサナの時間が取れない朝、元気を取り入れたい時、太陽のマントラを唱えてみたり、ヴィジュアライズしてみたり、太陽の呼吸を取り入れてみましょう。

また、夜に気持ちが高ぶっている時、疲れた体と心を緊張から緩め癒すように、夜を静かに優しく見守る月に集中してみましょう。

夜には、メンタルでマントラを唱えて瞑想するのもお勧めです。

そして、コロナ禍で街の明かりが少なくなった今だからこそ夜空が澄んで見つかるかもしれませんね、願い事を準備しておきたいです。

  • 稀に暗闇や月にトラウマを持つ方も中にはいらっしゃいますので、注意が必要です。マントラを選ぶには、信頼のおける教育を受けた先生、セラピストのアドバイスをもらってください。

今年初のチャンティングサークルは、

月のマントラ「Candranamaskrtya-mantrah」です。

2月6日土曜日、午前10:30 にZoom でお会いしましょう。

チャンティング・オンラインサークル

公式サイト
https://svarupa.tokyo

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