皆さん こんにちは。講師の小林珠美です。

今日は、ヨーガ・スートラ第2章46に書かれているスートラについて書きたいと思います。

sthira sukham āsanam

yogasūtra Ⅱ-46

ヨーガ・スートラは、古代にpatañjali(パタンジャリ)という聖者の方が書かれたヨーガの中でも最も重要な書物です。

ヨーガ・スートラは、第1章から第4章まであり、

第1章(1〜51のスートラ)

第2章(1〜55のスートラ)

第3章(1〜55のスートラ)

第4章(1〜34のスートラ)

全部で195のスートラが書かれています。

クリシュナマチャリアの教えでは、ヨーガ・スートラはとても重要な存在です。

そのためヨーガの練習にも、ヨーガ・スートラに書かれている内容は、実践的に用いられます。

sthira sukham āsanam

このスートラは、 アーサナ(ポーズ)を行うときに、必要で大切な質について書かれています。

内容は、

sthira=「集中」または、「確固とした安定」 といった意味があり、

sukham=「心地良さ」や「快適さ」 

āsanam=アーサナ(身体を使ったヨーガでのポーズのこと)

意味は、

アーサナは、sthira と、sukham の両方の質を保ちながら行う。

となります。

実際にアーサナを行う時、身体、呼吸、マインド、全てがsthira と、 sukham を保ちながら行います。

とてもシンプルな1行。

こうして書いてみると、シンプルすぎますね。ですが、これこそがスートラです。

何千年という昔の古代に、聖者patañjaliはどんな事を思い、どんな事を伝えたくてこのスートラを書かれたんだろう。そんな風に思うと、私は今の現代でヨーガができる事に温かい感謝の思いで全身が満たされます。

そう、このシンプルな1行こそがスートラで、ここからは実際に練習を通して、自分のsthiraとsukhamを理解していきます。

クリシュナマチャリアの教えでは、「ヨーガは経験哲学」と言われています。この経験から感じることがご自身の中で少しずつ重なりながら、理解になります。それは何にも変えられない味わい深い経験です。ぜひヨーガの練習を楽しんでいただきたいと思います。

これは私の個人的な意見ですが、シンプルなものの美しさに深みを感じ、心が惹かれます。知りたくなるというか、見てみたくなるというか。

インドの伝統的なヨーガの練習には、そんなシンプルさがあります。

自分と向き合い、自分を感じるヨーガの練習。

シンプルだから、自分に集中ができる。

でも逆にシンプルだから、邪魔が入りやすいこともある。

クラスでは、身体、呼吸、マインド、全てが、sthiraとsukhamを保てるようにヨーガの練習を創っています。

古代に聖者パタンジャリが書かれたヨーガ・スートラのシンプルで奥深いメッセージとともに、ご自身をより感じて、経験していただけるように、インストラクションもできるだけ少なめにお伝えしています。

ぜひいらして下さい。クラスでお会いするのを楽しみにしています!

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