4月16日 VINIYOGA INTERNATIONAL GLOBAL PRAYER (和訳あり)

日本語訳:宗近幸代  
※不定期に更新しております。タイミングにより、日本語訳を掲載できない日もあります。予めご了承ください。

Day 8 | 16 April 2020 | Total Live attendance – 220

こちらから当日の音声を再生できます。https://www.viniyoga.com.sg/viniyoga-prayer

今日は、Hayagrīvaという首から上部は馬の姿し、Visnuの化身である神を称え、Hayagrīvaからのご加護と守りを祈るHayagrīva Kavacamというチャンティングを行います。
私たちを「保護」してくださるチャンティングです。

Hayagrīvaについて語られている比喩的なお話はとても興味深く、素晴らしい内容です。
彼は、二人の鬼を倒し、ヴェーダの教えを復興させた者として知られています。
その鬼とは、MadhuとKaitabhaと呼ばれていますが、彼らは外側にいる鬼ではなく、私たち一人一人の中にあるMadhu=エゴ、kaitabha=恐怖を表していると言われています。

私たちは、通常、この二つの力に支配されています。そしてそのために、自分本来が持つ役割、Dharmaを全うすることが出来なくなっています。

インドでは主に、「Vaishanava(Vishnu信仰派)」と「Shaiva(Shiva信仰派)」と呼ばれる二つの宗派があり常に対立をしているのですが、実はこのVishnu信仰派であるHayagrīva神のチャンティングは、反対派のShiva自身が作り、伴侶のParvatiにまで教えているという世界的な統合・調和を意味する素晴らしいチャンティングなのです。
このチャンティングを、今日、世界の様々な地域から、様々な流派から、様々な信仰から集まって下さっている皆さんと唱えられることに深い意義と喜びを感じています。

Hayagrīvaは、「学びの神」として崇められています。
より賢くなりたい、又は自身を知識で満たしたいと望む時に、人々がその恩恵を願う男性神として尊敬を受けています。(同じ要素を持つ女神は、Sarasvatiです)

「学びのマスター」と呼ばれるHayagrīva。
この成功を阻む最も基本的な要素は、「エゴ」と「恐怖」と言われています。
ここで話している「学び」とは、大学で学位を取ったり、本を読んで得る知識のことではありません。
それは、最上級の学びと考えらている「Brahmavidya」。本来の自己への気づきや神聖な存在を理解していくことを意味しています。

これらの気づきは、自分の中の恐怖を減らし、エゴを超え、手放した時にのみ可能になります。
なぜなら恐怖やエゴというものは、私達を狭め、制限をもたらします。
けれども、本来の自己、又は神聖なものが持つ智慧とは、無限のものなのです。
限界がある受け皿には、その限界以上のことを理解することは到底出来ません。
自己本来の可能性に気づくことを制限する、恐怖やエゴを減らしていきましょう。

どうぞ皆さん、このことについて良く内省してみて下さい。
そして、二人の鬼を越え、貴方の心の中に秘められている尊い智慧を受入れ生きて下さい。

今日は少し時間が残りましたので、最後に、私たちが行った過ちへ許しを乞い、練習を通して受け取った良い思いが自分だけではなく、世界の全ての方へ届いていくことを祈るチャンティングを唱えたいと思います。

ヨーガスタジオスワルーパ

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